■CMD PCI-0649 Ultra DMA IDE コントローラ■
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CMD PCI-0649 Ultra DMA IDEコントローラに接続したハードディスクに Windows 2000をインストールして運用する場合の注意点について、まとめました。
同じIDEコントローラをお持ちの方は参考にしていただけたら幸いです。


何もせずに、普通にこのIDEコントローラに接続したハードディスクにWindows 2000をインストールすると セットアップが終わってからの最初の起動時にいわゆるブルー画面、 STOP ERRORが発生してしまいます。

これを回避する方法は、コントローラに付属してくるフロッピーに書いてあったりするので、 ドキュメントには必ず目を通した方がいいですね^^;) <と、経験者は語る(笑)

ただし、全て英語なので簡単に手順を日本語で説明したいと思います。
以下の解説は既にIDEコントローラにハードディスクを接続していることを前提に話しています。

まず、Windows 2000のセットアップCDがCD-ROM/DVDドライブからブートできないようなら、 セットアップディスクを作っておいて下さい。

  1. AドライブにWindows 2000セットアップディスク#1を入れるか、CDからブートさせるなら CD-ROM/DVDドライブに Windows 2000 CDを入れ、PCの電源を入れてください。


  2. IDEコントローラBIOSがデバイスをスキャンするときに [F1]キーを押して IDE modeに変更してください。
    (黄色いセンテンスが表示されているときです。ちなみに、 この作業を行わないと、Windows 2000セットアップで、PCI-0649 Ultra DMA IDEコントローラに接続した ハードディスクが表示されないので注意して下さい)

  3. テキストモード インストール中、フロッピーあるいはCDからファイルがコピーされるまで お待ち下さい。
    • 注意: この間に、SCSI/RAIDドライバをインストールするために[F6]キーを押さないで下さい。
      CMD PCI0648(訳注: PCI0649も同様) コントローラは SCSI/RAIDドライバをWindows2000配下では使用しません。

  4. パーティションとファイルシステムを選択し、インストールを続けてください。


  5. セットアップはディスクを検査し、Windows2000のインストールに必要なファイルがコピーされ、PCは再起動します。 再び、IDEコントローラBIOSがデバイスをスキャンするときに [F1]キーを押して IDE modeに変更して下さい。
    (この作業を忘れると、次のリブート時に Windows 2000が起動しませんでした。written on Oct. 5, 2002)

    セットアップは再起動後にインストールを完了します。
    Windows 2000がデバイスのインストールや各種設定を終了し、リブートするまでお待ち下さい。


  6. 以下の手順に従って、CMD IDE controller driverを [デバイスマネージャ]よりインストールして下さい。
    1. [マイ コンピュータ]アイコンを右クリックし、[プロパティ]を選択し、[ハードウェア]タブを押し、 [デバイス マネージャ]ボタンを押してください。


    2. [IDE ATA/ATAPI コントローラ]をダブルクリックし、[標準デュアル チャネル PCI IDEコントローラ]をダブルクリックし、 [ドライバ]タブをクリックし、[ドライバの更新]ボタンを押して、デバイス ドライバのアップグレード ウィザードを表示させてください


    3. [デバイスに最適なドライバを検索する]を選び、[次へ]ボタンを押してください。

      CMD ドライバの入ったフロッピーディスクを挿入してください。
      (HDDにコピー等したデバイスドライバファイルを使用する場合には、不要です)


    4. 検索場所は[フロッピー ディスク ドライブ]を選択し、[次へ]ボタンを押してください。
      (HDDにコピー等したデバイスドライバファイルを使用する場合には、[場所を指定]を選択し、直接そのパスを指定します。)




    5. FDからの検索結果として、ドライバウィザードは a:\win2k\cmdide.infを見つけます。(訳注: 実際にはdriver配下)
      [次へ]ボタンを押してください。


      デジタル署名がされていない旨のメッセージが表示された場合には [OK]を押します。


    6. ウィザードを完了すると、次のメッセージが表示されます。

      [はい(Y)]をクリックしてコンピュータを再起動して下さい。


    7. 再起動後、デバイスマネージャを開き、以下のように「CMD PCI-0649 Ultra DMA IDE Controller」が正常に起動していることを確認して下さい。

      これで完了です。

      このドライバの入れ替え作業は必ず行って下さい。
      この作業を行わずに HAL等の置換を行ったり、Windows 2000サービスパック等を適用すると、二度とWindows 2000は起動しなくなる可能性があります。
      (私の環境では、M/B添付のVIA ServicePackをインストールすると再現します。)

さて、ほとんど直訳した感のある文章ですが(笑)、用は、F1キーを押すことを忘れないようにするということに尽きます。 また、標準デュアル チャネル PCI IDEコントローラのドライバを付属FDで更新することも忘れずに。


その他、注意点
  • Windows 2000が正常に起動するようになったら、PC起動時に [F1] or [F11]キーを押す必要はありません。

  • Windows 2000を別のIDEコントローラ配下のディスクにインストールして使用している場合に デバイスマネージャで見たときに、PCI-0649のデバイスが、「SCSIとRAIDコントローラ」に表示される場合には、 このデバイスを削除し、リブートを行って下さい。
    リブートした後に またRAIDコントローラとして認識させないためには、PC起動時に [F1] or [F11]キーを押して、 デバイスをIDEモードにする必要があります。(一度正しくOSが認識すればもはやこの作業は必要ない。)

  • 最新版のドライバは以下のサイトにあります。
    CMD PCI-0649 IDEドライバ

    2002/10現在 Windows 2000用の最新版は、Ver. 2.0.6のようです。


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設置: 2002/11/04


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