「何をいまさら」な内容です。
「何をいまさら」なのですが、価格.com などを見ていると、
○○○商品、△△△で、210,000円のポイント20%還元でした。なので、実質 168,000円ということになります。
とかよく書いてあるのですが、実質は168,000円じゃないんです。本当は、実質的な価格は 175,000円です。1
その差は 7,000円程度ですが、ポイント還元率と割引率は違うのだという認識があまり一般的では無いのかなぁと思いまして、ページを書いてみました。
20%の42,000ポイントで、42,000円分の商品が買えますが???
210,000円のポイント20%還元で、実質168,000円って言っている人にとっては、20%分の 42,000ポイント=42,000円を得したと思っているってことですよね!?
つまり後から42,000円分の買い物ができるから、実質的にはその商品を 168,000円で手にすることができた、と。
確かに気持ちは分かるのですが、じゃあ、その42,000円で買った商品からは一切ポイントが手に入らないっていうことは分かってるのでしょうか。
つまり、210,000円の商品と42,000円の商品を手に入れるのに 210,000円かかったという事実。252,000円の商品を210,000円で手に入れたらお得だった割合は、16.67%ですね。(1 - 210000÷252000)
ポイント還元率と割引率は一緒でしょ?
よく言われることですが、例の21万円の商品のポイント還元率が仮に100%だとしたら、それはタダで買えると言うことでしょうか? 買えませんよね。21万ポイント貰えますが、21万円は払わないといけません。つまり実質0円ではないわけです。
21万ポイントを使って、将来そのポイントで新しい商品が買えるので、結局これは 21万円で42万円分の商品が手に入ったことと同じです。言い換えると、42万円の商品が21万円で買えたことと同じです。よって、50% の割引率でしかないということです。
計算
価格 X に対して、還元率が Y とすると、実質的な割引率は、将来そのポイントを使って新たな商品を購入してその商品を購入したと考えることと同じなので、すなわち X*(1+Y) でその商品(X)を購入したことになります。(ポイントに対してポイントは発生しないことが前提)
なので、
実質割引率 = 1 – {X / X(1+Y)}
割引後の価格は、1から上記割引率を引いた値を元の価格 X に掛ければいいので、
(1 – 実質割引率} * X
= {1 – {1 – (X / X(1+Y))}} * X
= {1 – 1 + (1 / (1+Y))} * X
= (1 / (1+Y)) * X
= X / (1+Y)
なので、10万円の商品が 12% ポイント還元とあれば、実質価格は 10 / 1.12 = 約8.93万円となり、約 10.7% のディスカウントとおおよそ同じ事であると言えます。
25%ポイント還元であれば、10 ÷ 1.25 = 8万円ですので、ちょうど 20% OFF です。
ポイントを使って商品を購入すると、使ったポイント分に対しては新たなポイントが付かないことから、ポイント還元率の低い商品に対してポイントを使用してお買い物をした方が良いと言うことになりますね。
- なので、割引率は約16.67%ということになりますね [↩]
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