8時間連続使用可能な モバイルルータ

NEC Aterm PA-WM3500R

NEC モバイルWiMAXルータAtermWM3500R(マーズレッド)WiMAX Aterm WM3500R PA-WM3500R(AT)R

WiMAX だから、携帯網だから、というのはインフラの話なので、使い方としては、USBタイプのアンテナをPCに接続するとか、WiMAX が内蔵されていればそれを使って網に接続できます。

最近流行の使い方としては、iPhone や Android スマートフォン、Wi-Fi 対応携帯電話、PSP/PSP go、Nintendo DS、iPad、iPod touch、モバイルPC などのいわゆる Wi-Fi 端末を一つのモバイル型ルータで集約し、インターネットへ接続させるという方が多いと思います。

2010年11月に連続で8時間まで使えるという、Buffalo製のモバイルルータよりも電池が長持ちする NEC製 Atermシリーズ PA-WM3500R が発売されました。

この機種も「Wi-Fi 端末を一つのモバイル型ルータで集約し、インターネットへ接続させる」と同様の使い方が可能なモバイルルータです。インフラが WiMAX という点だけが一般的な携帯電話網を使っているモバイルルータとの大きな違いです。

この機種の基本性能としては、

  • ▼最大8台までの Wi-Fi端末をサポート
  • ▼マルチSSID対応(WEPを分離可能。最新ファームウェア(Ver. 2.0.0)で対応。)
  • ▼約120g
  • ▼IEEE802.11b/g/n 対応(nは倍速も)
  • ▼WPA-PSK(TKIP、AES)/WPA2-PSK(TKIP、AES)対応

などと言った特徴があり、モバイルノートを接続するにも、iPad や iPod touch を接続するのにも安心して接続できます。

仕様

  • 本体LAN側のIPアドレスは初期値で 192.168.0.1/24 (/24 はネットマスク 255.255.255.0の意味)
  • Ver. 2.0.0 以降のファームウェアで、マルチSSIDとネットワーク分離をサポート
  • 初期状態で iPad とは相性抜群。Intel 4965AGN 搭載の PC とではファイルのダウンロード中に接続が必ず不安定になって使いものにならなかった。(後述)
    • USB接続するとローカルのアダプタとして認識するが、これなら安定している。
    • [無線優先制御機能]をオフにすることで、安定するが、IEEE802.11n のデュアルチャネル機能が使用できない。
      • [デュアルチャネル機能]をオフにしても、[無線優先制御機能]をオフにしないと結局接続が安定しない。
      • [送信出力]は初期値の 12.5% のままで良い。確かに 100% にすれば信号強度が高くなることが inSSIDer などのソフトで確認できるが、接続安定度にはあまり関係ない。(WM3500R と PC が大きく離れている場合は有効かも。)

 

▼批評

半年以上使っていますが、本当に電池は 8時間くらいはもちます。重さも120グラム程度なので、気にならない重さです。

欠点としてはやはり携帯の電波と違って、WiMAXが使えない場所があるということでしょうか。

 

使える場所、使えない場所

公式には、http://www.uqwimax.jp/service/area/ で確認できます。住所などからピンポイントに WiMAX 接続可能かどうか調べる機能まであります。

主要都市や、地方も県庁所在地やその付近では、結構普通に使えます。

 

地下街・地下鉄

地下街でも、WiMAX が使える場所があります。こちらの PDF (2011-06-29時点)でご確認ください。「UQ Wi-Fi」と「UQ WiMAX」の両方について記載されていますが、「UQ WiMAX」の列が「●」になっている地下街で WiMAX 電波が拾えます。

地下鉄については、2011年7月時点では、使える路線がありませんが、2012年3月末までに「都営地下鉄」の駅や駅間のトンネル内で WiMAX が使えるようにすると発表されました。東京都交通局の HP にこのニュースが掲載されいます。

同じ東京の地下鉄「東京メトロ」については、GIGAZINE などで、東京メトロとも WiMAX基地局を駅に設置することで合意したと書かれていますが、公式なプレス・リリースなどはまだありません。

 

Wi-Fi

なので、東京メトロ各駅については、Wi-Fi に頼ることになるのですが、ここで紹介している8時間連続使用可能なモバイルルータを 0 円で入手できる [WiMAX-Biglobe] で契約した場合、「BIGLOBE ホットスポット定額制プラン」が 13ヶ月無料で使えるという特典があり、この Wi-Fi サービスで「HOT SPOT」という公衆無線LAN のアクセスポイントが使えますので、東京メトロや都営地下鉄で使用可能です (0033という SSID ですよ。)ので、WiMAX が使用できない状態をカバーできます。

 

▼0円でこの端末を入手できる情報 (2011-07-31まで)

0円でこの機種を購入可能なのは、[WiMAX-Biglobe] です。とにかく WiMAX をまだ未契約でタダでこの8時間稼働可能なモバイルルータを手に入れるなら、NEC BIGLOBE で契約するのがいいでしょう。

今なら、引越を行う人を対象に、その引越に関する簡単な Webアンケートに答えることで、5,000円がキャッシュバックされるキャンペーンが実施されています。

さらに、先述した通り、「BIGLOBE ホットスポット定額制プラン」が最大13ヶ月無料で利用できるオプションも付いてきますので、このチャンスを見逃せません。

UQ WiMAX 社や、ヤマダ電機の LABI で契約すると使える、UQ Wi-Fi または エコネクト Wi-Fi よりも個人的には魅力的です。 なぜなら HOT SPOT が使えるので、WiMAX 電波が 2011月6月現在入らない東京メトロでも Wi-Fi が使えるのですから!

 

WiMAX?

WiMAX とは、と言った話は、WiMAX サービスを提供している UQコミュニケーションズ株式会社のホームページ内の WiMAXとは が参考になるかと思います。

WiMAX と携帯電話網を使ったサービスとの違いと言えば、

  • ▼その回線速度の速さ(理論上は下り 40Mbps/上りは10Mbps)
  • ▼1つの基地局がカバーするエリアの広さ(移動中でも切れにくいなどのメリット)
  • ▼年間使用料の安さ
  • ▼通信ポートの制限が無い(たぶん)

などがあります。

反対に イー・アクセス社 ((イー・モバイル社は2011年3月31日をもって、親会社であったイー・アクセス株式会社に吸収されました。) の Pocket Wi-Fi や docomo のモバイルWi-Fi などに比べて劣る点は、

  • ▼使えるエリアが全国どこでも OK とはいかない

という点です。

。。。が、http://www.uqwimax.jp/news_release/201105311.html のニュースリリースにもあるとおり、 2011年6月現在、基地局数が 15,000局を超え、全国の実人口カバー率で 71%、東名阪主要都市では、99%以上となりました。

今後、2012年3月末までに、基地局を 20,000局へ増やし、WiMAX が特に弱い、建物内や地下鉄、地下街を重点的にカバーしていくとのことです。

 

テザリングとの違い

従来のガラパゴス携帯とも言われるフィーチャー・フォンや、docomo などのテザリングが行えるスマートを使えば、無線LAN対応PCや、iPad、iPod Touch のような Wi-Fi 機器をインターネット接続できるので、 PA-WM3500R のような WiMAXモバイルルータは必要無いように思えるかもしれません。

しかしながら、データ通信専用以外の普通の音声通話もできる契約の場合、 テザリングによる通信は、スマートフォンや携帯電話をモデムとして使用する場合と同じ扱いになるため、月額が 10,395円と高額になる上、 8時間も連続使用可能な機種は無いと思います。

なお、WiMAXは1年間の縛りのある契約で、NEC BIGLOBEを ISP として使用していない場合、[WiMAX-Biglobe] の場合には 3,801円です。(もし、ISP として BIGLOBE をお使いなら、月々 3,591円と激安です。)

 

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