複数ドメイン環境における SpamAssassin の設定にハマる

SpamAssassin

2010年には、さくらインターネットの さくらのVPS や DTI の ServersMan@VPS など 490円/月や 980円/月 の定額使用料で VPS (Virtual Private Server) が海外 VPS を使わずとも 国内で利用できるようになり、その VPS の利用方法としてメールサーバを自前で建てる人も多いかと思います。

そして複数ドメイン名を一つのメールサーバで管理するようになると、ハマるかもしれない、そんな内容です。

こんなことがありました。

▼現象

  1. Amavisd-new + ClamAV + SpamAssassin を経由して、複数ドメインが mydestination となる Postfix 環境において、
  2. /var/virusmails/ に検疫(Quarantine)されたファイルは .gz ファイルとして残るが、
  3. /etc/amavisd.conf にて
    $sa_spam_subject_tag = '[*** SPAM ***] ';
    $final_bad_header_destiny = D_PASS;

    としてもメールヘッダに [*** SPAM ***] と追加されない。

これについて、何度も悩みましたが、結構簡単なことが答えでした。

 

▼答え

/etc/amavisd.conf に、

@local_domains_maps = ( [".$mydomain","hogehoge.com","hogehoge.net"] );

のように、mydestination になる自ドメイン名を記述するだけでした。。

まだまだメールのバケツリレーの途中に Amavisd-new がいたとすると、勝手に件名を書き換えられたら困りますよね。

どいうことかというと、例えば、このメールサーバからメールを送信するときに、自分のメールに [*** SPAM ***] なんて件名が挿入されて相手に届いたら、恥ずかしいことこの上ないってことです。

複数のドメイン名を一つのメールサーバで管理している場合、@local_domains_maps を書かなくてもスパムチェックは正しく行われていますが、件名を書き換えたり、メールヘッダの中に SpamAssassin のスコアを残したい場合には、この設定を忘れないようにしてください。私は気付きませんでした。。。


 

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