ESXi 4.1 へのアップグレード方法

もう一つのアップグレードソフト

VMware vCenter Update Manager 以外にも vSphere Host Update Utility 4.0 というツールがあります。

これは、vSphere Client 4.0 (いわゆる VI Client) の付属ツールなのですが、ESX や ESXi にパッチを GUI から簡単に当てることができる便利なツールです。

また、ESX/ESXi 3.5 を ESX/ESXi 4.0 にアップグレードするために使用するツールでもありました。

 

vSphere Host Update Utility 4.0 を使おう ???

お! もしかして、このツールで ESXi3.5 から ESXi 4.1 へ直接アップグレード出来るのでは無いかと思った方、素晴らしいです。

が、残念ながらできません。

この vSphere Host Update Utility 4.0 では、ESXi 4.1 へパッチを当てることができますが、 ESXi 3.5/4.0 から ESXi 4.1 へアップデートすることはできないのです。

 

▼代替手段

そこで、代替手段を考えます。

  1. 最初から再インストール
  2. ESXi 4.0 へとりあえずアップデート

1番が簡単ですね。VM は scp なり、VMware vCenter Converter Standalone Client などを使って、バックアップしておく必要があります。

もう一つの選択肢、ESXi 4.0 へとりあえずアップデートするは、なかなか良い考えです。

なぜなら、32ビット Windows でも動作する vSphere Host Update Utility 4.0 でアップデート可能なのですから。

 

ESXi 3.5 → ESXi 4.0 Update 1 への道

VMware 社のわかりにくいホームページから、以下のファイルをダウンロードしておきます。

  1. ESXi 4.1 (upgrade ZIP from ESXi 4.0)
    • 2011年2月現在は、upgrade-from-ESXi4.0-to-4.1.0-0.0.260247-release.zip というファイル名
    • 後で、使うことになります。
  2. Upgrade package from ESXi Server 3.5 to ESXi Server 4.0 Update 1
    • 2011年2月現在は、ESXi-4.0.0-1.9.208167-upgrade-release.zip というファイル名
  3. VMware vSphere Client and Host Update Utility
    • 2011年2月現在は、VMware-viclient-all-4.0.0-208111.exe というファイル名

3番目のファイルは、いわゆる VI Client の 4.0版です。名前が変わって VMware vSphere Client となりました。 インストール途中で、vSphere Host Update Utility 4.0 をインストールするかどうかのチェックボックスがあるので、必ずチェックしてインストールします。

 

まずは、ESXi 4.0 へアップグレード

始めに、アップデートしたい ESXi ホストをメンテナンスモードにしておきます。

次に、vSphere Host Update Utility 4.0 を使って、ESXi 3.5 のホストを ESXi 4.0 へ更新します。 対象のホストをクリックして、「ホストのアップグレード」を選択し、ESX アップグレード パッケージ ファイル に先ほどダウンロードした ESXi-4.0.0-1.9.208167-upgrade-release.zip を指定します。

少々時間がかかりますが、これで簡単に ESXi 3.5 は ESXi 4.0 Update 1 に更新されます。

  • 注意
    • アップデータが止まったようになることがありますが、反応が悪いだけで実際にはアップデートが進行しています。気長に待ちましょう。
    • アップデートすると、新しいシリアル ナンバーを入手する必要があります。

 次に、ESXi 4.1 へアップデート

方法が2つあります。

  • 公式には、vihostupdate.pl を使って、アップデートします。
  • 非公式には、esxupdate コマンドを直接 ESX 上で実行してアップデートします。
    • ESXi 4.0 にアップデートすると、esxupdate コマンドが大幅に賢くなるためです。(笑)

公式の方法は、このページのトップに記載した PDFのガイドの中に詳しく方法が書かれていますが、 図入りの方が良いという方は、vihostupdate ESXi 4.1 とでも検索すれば、色々見つかるでしょう。

非公式の方も、Google 先生に聞けば良いですが、http://www.upken.jp/kb/vmware-esxi-41-upgradehtml.html が分かりやすいです。 あれ、このサイト、アプ研 さんですね。

 

▼ESXi 4.1 へアップグレードすると

USB パススルー機能が使えるようになります。 VMware Workstation ではお馴染みの機能ですが、ESX でサポートされるのはこれが初めてです。

VM で USB機器が扱えるのは結構便利で、USBカメラや USBハードディスクが使えます。

VM に USB機器をアサインする方法が VMware Workstation等に比べるとちょっと分かりにくいので、以下の KB が参考になるかと思います。

▼ESX/ESXi 4.1のUSBサポート

http://kb.vmware.com/kb/1033087 (日本語版)
http://kb.vmware.com/kb/1022290 (オリジナルの英語版)

 

VMware社による公式本(日本語)


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